ヴィクトリア女王の時代の英国と米国で、ゴシック・エリザベス朝・ロココ・ルネサンスの復興が次々に流行した。機械の加工で彫刻や張りぐるみが安くなり、太いろくろ脚と重い透かし彫りの家具、風船形の背の椅子、深紅や緑の張り布で部屋を埋めた。中流の家の居間(パーラー)が、写真や絵で最も多く残っている部屋でもある。
ヴィクトリア朝様式・1860–1890
上げ下げ窓 2 つ、アーチの火格子の暖炉と棚付きの鏡、4 枚の鏡板の扉。腰の板と壁紙、深い回り縁、板張りの床に絨毯
元にした図・実物: Loudon『Encyclopaedia』1833、Eastlake『Hints on Household Taste』1868(推定)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1860–1890
上げ下げ窓 2 つ、アーチの火格子の暖炉と棚付きの鏡、扉。高い板の腰と壁紙、深い回り縁、ヘリンボーンに絨毯
元にした図・実物: 推定(docs/02 §6)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1860–1890
3 連の上げ下げ窓、アーチの火格子の暖炉と棚付きの鏡、作り付けの本棚。板の腰と壁紙、格天井、ヘリンボーンに絨毯
元にした図・実物: 推定(docs/02 §6)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1885
上げ下げ窓 2 つ、アーチの火格子の暖炉と棚付きの鏡、4 枚の鏡板の扉。背の高い幅木と柄の壁紙、深い回り縁とローズ、板の床に絨毯
元にした図・実物: Kerr『The Gentleman's House』1864、Eastlake『Hints on Household Taste』1868 の寝室の章、Blackie『The Cabinet-Maker's Assistant』1853(推定)
ヴィクトリア朝様式・1855–1890
片側に大きな上げ下げ窓 5 つ、向かいに頂の丸い鏡 5 つ、コリント式の付け柱、奥に扉と楽団の桟敷。張り布の壁、深い回り縁とコーブ、中心線に並ぶローズ、板の床
元にした図・実物: バッキンガム宮殿の舞踏室 1853–56(2次。割合を縮めた)、Kerr『The Gentleman's House』1864(推定)
ヴィクトリア朝様式・1840–1880
太いろくろ脚、腰で絞れて丸い頂につながる背(バルーン)、張りぐるみの座
元にした図・実物: Loudon『Encyclopaedia of Cottage, Farm, and Villa Architecture and Furniture』1833 の椅子の図(図版は要選定)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1840–1890
ボタン留めの丸い背、張りぐるみの肘、ろくろ脚にキャスター
元にした図・実物: Loudon『Encyclopaedia of Cottage, Farm, and Villa Architecture and Furniture』1833 の安楽椅子の図(図版は要選定)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1845–1890
ボタン留めの厚い背、張りぐるみの肘、短いろくろ脚にキャスター
元にした図・実物: Belter のテタテート 1850–60(Met 8489)を参考に、ソファの形にした。図柄は Belter のテタテートの幕板の中央の彫刻(花と渦)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1847–1880
高く巻いた頭の端、頭から半ばで座へ下りるボタン留めの背と木の笠木、ろくろ脚にキャスター
元にした図・実物: Whitaker『The Practical Cabinet Maker & Upholsterer's Treasury of Designs』1847 の「Couches」No.1(Internet Archive practicalcabinet00whit leaf 121)。背のボタン留めと、ろくろ脚とキャスターは、1850〜80 年代の英国の張りぐるみの作り(2次)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1840–1890
下がふくらむ太いろくろ脚 4 本、角の丸い天板に 2 枚の継ぎ足しの板(伸長)
元にした図・実物: Met 3181(米国 1825–50)、Loudon 1833 の食卓の図(図版は要選定)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1845–1900
丸い天板、太い花瓶形の柱、膝の盛り上がる 3 本の脚にパッド足
元にした図・実物: Loudon 1833 の丸卓の図(図版は要選定)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1845–1900
台輪の上の引き出し 4 段の袖を左右に置き、中央の膝の空きの上に引き出し。革を張り込んだ天板
元にした図・実物: ペデスタル・デスク(1850〜90 年代の英国の実物。図版は要選定)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1880
引き出し 4 段の袖を左右に置き、中央の膝の空きの上に引き出し。天板の左右に小箪笥を載せ、そのあいだの支柱で上が半円の鏡を傾ける
元にした図・実物: Owen Jones の鏡台 1873 ごろ(V&A CIRC.33-1954。高さ 170・幅 147・奥行き 61 cm)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1900
中央に上がアーチの鏡の扉、左右に鏡板の扉、下に引き出し。台輪で床に据え、上にコーニス
元にした図・実物: docs/02 §5 armoire(victorian は中央に鏡の扉、左右に扉の 3 連)。寸法は初期値の目安
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1855–1880
蛇行の天板の台を、ろくろ挽きの脚と床近くの棚板で立てる。上は鏡を嵌めた背板に 2 段の棚と小柱、背板の左右に渦の持ち送り、頂に弓形の飾り板
元にした図・実物: Julius Dessoir 1855–60(Met 3553。館の記録 174.9 × 111.8 × 47 cm)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1890
彫りの深い台座の扉、中央の 2 つの引き出し、高い鏡の背と左右の小さな棚、頂の板(彫刻の置き場所)
元にした図・実物: Alexander Roux 1853 ごろ(Met 13475、背板を含め 2356 × 1822 × 651)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1900
頭の側の 2 本の柱だけが天蓋まで立つ半分の天蓋(ハーフ・テスター)。鏡板の頭板と足板、帳を頭の柱で束ねる
元にした図・実物: docs/02 §5 canopy-bed(victorian は真鍮の寝台と半分の天蓋)。木の寝台の型にし、寸法は初期値の目安
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1848–1880
暖炉の棚の上に立てる大きな鏡。上が半円の金の枠に、頂の渦の冠
元にした図・実物: 英国の客間の絵 1848(Met 65.546.1)の暖炉の上の鏡、Crace の暖炉の壁の立面 ca. 1870–90(Met 67.736.8)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1845–1900
天井の飾りから鎖 4 本、ガスの壺から出る腕の先に、上へ開くガラスの火屋
元にした図・実物: Clark, Coit and Cargill のシャンデリア ca. 1845(Met 1970、129.5 × 88.9 cm)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1860–1880
壁の座から短い管で縦の胴へ。胴の左右から出るガス管の腕は前へ回って上へ曲がり、受けの皿にすりガラスの球の笠をのせる。腕の付け根にガスの栓
元にした図・実物: Mitchell, Vance & Co. の 2 灯のガスの壁灯 1868–70(Met 3898)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1880–1910
銀の洋梨形のポット・砂糖入れ・ミルク入れ、三段のケーキスタンド、受け皿付きのカップ 2 客
元にした図・実物: docs/02 §5(三段のスタンドは 1880 年代からの銀めっきの中心の柱の形 [S1])。器は要選定
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1880–1910
中心の柱に大中小の皿 3 枚、頂に持ち手の輪、下は重い台
元にした図・実物: docs/02 §5(1880〜90 年代の銀めっきのスタンド [S1])。実物は要選定
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1860–1900
ディナー皿とスープ皿を重ね、左にフォーク 2 本、右にナイフとスープの匙、上にデザートの匙、右上にゴブレットとワイングラス
元にした図・実物: docs/02 §5「1 人分の席の組」とア・ラ・リュスの並べ方。器は要選定
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1820–1880
まっすぐな胴と張った肩、首に 3 本の輪、キノコ形の栓
元にした図・実物: デキャンタ 1820–40(Met 3098・3075、267–286 H・径 113)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1875–1880
角の足の台に、上を弓にした黒い石の胴。左右の付け柱に縦の刻み線と小さな破風の耳、真鍮の縁の文字盤
元にした図・実物: 英国の置き時計 1875–80(AIC 1975.709、318 × 206 × 124。スレートに金の刻み線と七宝)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1885
12 in の球と真鍮の子午環、木の地平環を、鋳鉄の低い三脚と短い柱、3 本の弧の腕で支える卓上の地球儀
元にした図・実物: Gilman Joslin の地球儀 ca. 1860(Met 1987.390、球 254・全高 406)を近い例とし、台は docs/02 §5「victorian は卓上の鋳鉄の台」
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1850–1890
厚い外カーテンを床に溜めて房の紐で束ね、窓の側にレースの内カーテン、上に裾を切り抜いたランブルカン
元にした図・実物: docs/02 §5 curtain(第二帝政・ヴィクトリア朝の厚い外カーテン・レースの内カーテン・ランブルカン・房の留め紐)
アトリエで開くヴィクトリア朝様式・1845–1900
中央の柱の丸い茶卓に掛けた丸いクロス。縁から垂れた裾に、ひだが等間隔に寄る
元にした図・実物: docs/02 §5 tea-table(victorian の丸い天板と中央の柱)
アトリエで開く
客を迎え、会話とお茶とカードを楽しむ、館でいちばん見せる部屋。

中央の長い食卓と、壁ぎわで料理を受けるサイドボードを据えた、晩餐のための部屋。

壁一面の本棚と大きな机の部屋で、英国では家族と客がくつろぐ部屋にもなった。

天蓋の寝台を据えた部屋で、宮廷では朝の謁見の場でもあった。

窓と鏡が向き合う細長い広間に、シャンデリアが列をなす。

枠の割り付けとガラスの大きさが、時代をいちばん正直に表す。

両開きの扉を一直線に並べ、部屋の奥まで見通す。

部屋の中心に据え、上に鏡を掲げ、棚に時計と燭台を並べる火の場所。

壁を腰・中・上の帯に割る仕上げで、部屋の様式がいちばんよく出る。

梁の天井から格天井、漆喰の浮彫へと移り、回り縁で壁とつなぐ。

寄木・石の市松・絨毯の床は、パースの基準の線にもなる。

18 世紀の引き上げ式から、19 世紀の重ねた布の窓へ。

食堂とサロンの壁ぎわに、何脚も並べる椅子。

脇の開いたフォトゥイユと、脇まで張りぐるみのベルジェール。

2〜4 人が並んで掛ける、張りぐるみの長椅子。

脚を伸ばして身を横たえる、昼の休みの椅子。

架台の板から、伸ばして何人でも囲めるマホガニーの卓へ。

お茶の道具を載せる小さな卓で、三本脚の丸卓が代表。

平机・倒す蓋・巻き蓋・婦人の小さな机と型の多い、手紙を書く机。

蓋の裏に鏡が立ち、引き出しに化粧の道具を納める。

人の背より高い 2 枚扉の箪笥。

宝物や本を見せてしまう、扉付きの棚。

食堂の壁ぎわで料理と銀器を受け、給仕がここから卓へ運ぶ台。

天蓋と帳で囲う寝台で、部屋でいちばん高価な家具だった。

窓の間や暖炉の上に、床から天井近くまで掛ける鏡。

天井から吊るす、腕を放射状に広げた明かり。

壁から腕を出す明かりと、卓に置く油のランプ。

ポット・カップ・砂糖入れ・ミルク入れの一揃い。

皿・カトラリー・グラス・デキャンタと、卓の中央の飾り。

暖炉の上の置き時計と、床に立つ背の高い箱の時計。

書斎の窓辺に一対で置く地球儀と天球儀、望遠鏡。