室内意匠帖

時代から探す

時代を選ぶと、その時代の様式・室内の要点・場面のプリセットと、その時代の部屋と調度品が見られます。時代の区切りは姉妹サイトの令嬢衣装帖と同じなので、同じ時代のドレスとあわせて調べられます。
  1. 中世(ゴシック)

    1350–1500Late Middle Ages (Gothic)

    城館の大広間とゴシックの調度

    館の暮らしは大広間に集まり、主人も家臣も同じ広間で食事をした。卓は食事のたびに架台に板を渡して組み、終われば片付ける。家具は少なく、櫃が腰掛けと物入れと旅の荷箱を兼ねた。壁はタペストリーと彩色した布で覆い、主人の席と寝台だけに天蓋を掛けて格を示した。

    ゴシック様式 / ルネサンス様式(20 種)

  2. ルネサンス

    1500–1620Renaissance

    イタリアから広がる古典の室内

    イタリアの館で、古代の柱の決まり(オーダー)・格天井・左右対称の部屋が組み立てられ、16 世紀のうちにフランス・英国・ドイツへ広がった。家具の種類が増え、婚礼の櫃(カッソーネ)、X 形の椅子、天板を引き出して伸ばす食卓、脚付きの台に載せた引き出しの箱(キャビネット)が現れる。英国では小さな四角の羽目板の壁と、漆喰の帯を組んだ天井が特徴になる。

    ルネサンス様式(19 種)

  3. バロック

    1620–1715Baroque

    ルイ 14 世とヴェルサイユの宮廷

    部屋を一列に並べ、扉を窓ぎわにそろえて奥まで見通す宮殿の室内。控えの間から寝室、小部屋へと進むほど格が上がり、最も奥にふさわしい人だけが入れた。ヴェルサイユの鏡の間(1678–84)のように、大きな鏡・金の彫刻・寄木の床で飾り、家具は壁ぎわに左右対称に並べて見せる。振り子時計と、茶・コーヒーの道具もこの時代に入ってくる。

    ルイ 14 世様式 / レジャンス様式 / クイーン・アン様式(27 種)

  4. ロココ

    1715–1789Rococo

    ルイ 15 世・16 世と英国のジョージ王朝

    大広間より、暖かく小さな部屋が好まれた時代。サロン・食堂・寝室・婦人の私室(ブドワール)が別々の部屋になり、白と金の板張りの壁(ボワズリー)、角の丸い枠、暖炉の上の大きな鏡が典型になる。家具の種類がいちばん増え、座る人に沿う椅子や婦人の小さな机が生まれた。1760 年代からは直線と古代の意匠に戻りはじめ、ルイ 16 世様式とアダム様式が同じ時代の後半に並ぶ。

    レジャンス様式 / クイーン・アン様式 / ルイ 15 世様式(ロカイユ) / チッペンデール様式 / ルイ 16 世様式 / アダム・ヘップルホワイト様式(37 種)

  5. 新古典主義・エンパイア

    1789–1820Neoclassical / Empire

    革命・ナポレオン・英国のリージェンシー

    革命の後、古代ギリシャ・ローマ・エジプトの家具と意匠を写した時代。マホガニーの大きな面に平らな金銅を付け、サーベル脚の椅子、ゴンドラ形の椅子、両端の巻き上がった寝椅子が流行した。壁に布を張りめぐらせ、天幕のように仕立てた部屋も作られる。アルガン灯で夜の部屋が明るくなり、家具を壁から離して部屋の中で人の輪を作る置き方が始まった。

    ルイ 16 世様式 / アダム・ヘップルホワイト様式 / アンピール様式(ディレクトワールを含む) / リージェンシー様式(37 種)

  6. ロマン主義

    1820–1850Romantic

    王政復古・ビーダーマイヤー・ヴィクトリア朝の初め

    宮廷より市民の居間が主役になった時代。ドイツ語圏では、サクラやナシの明るい木地を大きな面で見せるビーダーマイヤーの家具が好まれ、丸卓とソファを中心に、ランプの下へ家族が集まる部屋が描かれた。英国ではゴシックやエリザベス朝の様式の復興が始まり、ばね入りの厚い張りぐるみが広まる。アフタヌーン・ティーの習慣が始まったとされるのも、この時代の終わりごろ。

    リージェンシー様式 / ビーダーマイヤー様式 / ヴィクトリア朝様式(32 種)

  7. クリノリンの時代

    1850–1869Crinoline era

    第二帝政・ヴィクトリア朝の中ごろ

    張りぐるみの全盛期。深いボタン留め、房飾り、ベルベットとレースを重ねたカーテン、柄の多い絨毯で部屋を満たした。パリではナポレオン 3 世の宮廷がルイ 16 世様式とブール象嵌を復興し、舞踏会が最も盛んだった。英国でガラス税(1845)と窓税(1851)が廃止されたあと、大きな板ガラスの窓と鏡が増える。

    第二帝政様式(ナポレオン 3 世様式) / ヴィクトリア朝様式 / アーツ・アンド・クラフツ(34 種)

  8. バッスルの時代

    1870–1889Bustle era

    ヴィクトリア朝の後半・第三共和政の初め

    棚・置物・額・鉢植えで飾り込んだ部屋の時代。日本趣味が流行し、黒塗りに細い棚を組んだアングロ・ジャパニーズの家具が作られた。イーストレイクの本(1868)の後、まっすぐな線と手仕事の家具(アーツ・アンド・クラフツ)が広まる。富裕な家に電灯が入りはじめ、銀の茶器と三段のケーキスタンドのアフタヌーン・ティーが整っていく。

    第二帝政様式(ナポレオン 3 世様式) / ヴィクトリア朝様式 / アーツ・アンド・クラフツ(34 種)

  9. ベル・エポック

    1890–1914Belle Époque

    アール・ヌーヴォーとエドワード朝

    電灯とアール・ヌーヴォーの時代。植物の茎のように伸びる曲線の家具、ステンドグラス、花の形のガラスの笠を付けた電気のシャンデリアが現れる。ウィーンとグラスゴーでは、高い直線の背と格子の家具が作られた。一方で、ホテルや富裕な家は、ルイ 15 世・16 世様式を写した金の椅子と白い板張りの部屋を好んだ。このサイトは 1914 年までを扱う。

    アーツ・アンド・クラフツ / アール・ヌーヴォー(26 種)