ウィリアム・モリスの商会と、イーストレイクの本『Hints on Household Taste』(1868)が、重い彫刻を退けて、構造が見えるまっすぐな家具を勧めた。オークの角脚と低い貫、ほぞの頭を見せた箱、浅い刻み線、銅や真鍮の金具。日本の美術に学んだゴドウィンの黒塗りの家具(アングロ・ジャパニーズ)や、米国のスティックリーの家具も、このサイトではこの様式に入れる。
アーツ・アンド・クラフツ・1890–1905
皿の棚までのオークの羽目板、梁の見える天井、腰掛けを両脇に作り付けた炉辺、鉛の桟の開き窓、板戸
元にした図・実物: Baillie Scott・Voysey の住宅の居間(1890〜1905。推定)、docs/02 §3 arts-and-crafts(オークの平らな鏡板、構造を見せる)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1880–1905
四角い張り出し窓と奥の作り付けの腰掛け、腰掛けの付いた炉辺、オークの作り付けの本棚と扉。皿の棚の高さまでのオークの羽目板、梁を見せる天井、板張りに絨毯
元にした図・実物: Webb のスタンデン 1891–94、Shaw のクラグサイド 1870〜80 年代、Eastlake『Hints on Household Taste』1868(推定)
アーツ・アンド・クラフツ・1865–1914
まっすぐな角の脚と低い貫、4 枚の横板の梯子の背、藺草の座
元にした図・実物: Gimson の梯子の背の椅子 1891(V&A O130378)、Godwin(V&A O8384)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1866–1900
前後の脚をそのまま伸ばした柱に平らな肘板を載せ、あいだにボビン挽きの小柱。背の枠は座の後ろで回り、肘板の後ろの棒の掛け方で傾きを変える。座と背にボタン留めの厚いクッション
元にした図・実物: Philip Webb の設計(1866 年ごろから)でモリス商会が作った肘掛け椅子 1883–1900 ごろ(V&A O372099。高さ 955・肘の外の幅 670・奥行 770)。背の角度は棒の掛け方で変わり、ここではいちばん起こした形にした。実物の足の真鍮の車は省いた
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1865–1900
床から頂まで 1 本の挽き物の柱、横木と糸巻き形の細い桟の背、玉で終わる肘、藺草の座と細いろくろ脚
元にした図・実物: Morris & Co. のサセックスの長椅子 19 世紀後半(Cooper Hewitt 2004-29-1。94 × 120 × 56 cm。意匠は Ford Madox Brown とされる)。サセックスの型の椅子は 1865 年ごろから(2次)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1859–1866
厚いオークの長い天板、角の台の足と頭を持つ丸い柱の脚 8 本、足の台を順に結ぶ低い角の貫(彫刻は無い)
元にした図・実物: モリス・マーシャル・フォークナー商会の食卓 1859–66(Philip Webb の設計とされる。National Trust 60225、Red House。765 × 3193 × 854、丸い脚 8 本と線を刻んだ角の足、太い貫)。脚の角の台は Webb の卓 1865 ごろ(V&A W.45-1926)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1870–1900
黒塗りの丸い天板、輪の刻みの細い脚 8 本が下で外へ反って真鍮の沓を履く、脚の間を半円に繰り抜いた幕板、中央へ集まる細い貫
元にした図・実物: E. W. Godwin の丸卓 1876 ごろ(V&A W.54-1980。740 × 径 1045。1870 年ごろに自宅のために考え、のちに各社が作った)、Godwin と William Watt『Art Furniture』1877、図版 12
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1885–1905
オークの細い角柱 4 本が床から張り出した天板まで通る。上は帯の長い銅の蝶番の扉の戸棚、下は仕切りの棚と引き出した書き板。低い貫は弧の縁で、柱の外に通しほぞを見せる
元にした図・実物: C. F. A. Voysey の書き物机 1896(V&A W.6-1953。オーク、銅の蝶番。高さ 167.6・幅 101.5・奥行き 67.3 cm、書き板を出して 86.7 cm)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1861–1900
床から頂まで通る 4 本の角柱のあいだに 2 枚扉の戸棚を載せ、柱の頂を四角錐にする。扉は平らな鏡板に帯金の蝶番、頂は前へ傾いた板、下に棚板
元にした図・実物: Philip Webb のデザイン、モリス・マーシャル・フォークナー商会 1861(Met 195456。館の記録 185.4 × 114.3 × 53.3 cm。扉の絵は Burne-Jones)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1867–1890
細い角材の脚で組んだ黒塗りのサイドボード。下の段に左右の戸棚と中央の引き出し、天板の両端に斜めの支えの垂れ板、上の段に柱で立てた左右の小さな戸棚と開いた棚。真鍮の輪の取っ手と蝶番
元にした図・実物: E. W. Godwin の 1867 年の設計(1876 年ごろの製作。AIC 186047、1816 × 2553 × 502、垂れ板を広げて)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1885–1914
段の繰形の天井の座から銅の管が下がり、中ほどに節。柄の下を平たい帯が外へ反って包み、葉の座から 3 本の腕が上へ反って先で下を向き、朝顔形の受けに涙形の乳白のガラスを吊る
元にした図・実物: W. A. S. Benson & Co. の 3 灯のエレクトロリア 1880–1915(V&A M.25:1 to 4-2018、高さ 100 cm・幅 50 cm)。年は家庭の電灯が広まる 1885 年からにした
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1865–1875
鍛えた真鍮の帯で組んだ三角の切妻に、文字盤の太鼓を入れる。下に 2 本の横木と外へ開く平たい足、頂に尖塔
元にした図・実物: Talbert の下絵の時計の枠 ca. 1870(Met 2015.427、387 × 298。Hart, Son, Peard & Co.)
アトリエで開くアーツ・アンド・クラフツ・1870–1914
玉の飾りの竿から、左右 2 枚を束ねずに脇へ寄せて下げる簡素な型
元にした図・実物: docs/02 §5 curtain(arts-and-crafts は竿と輪で簡素に)
アトリエで開く
食堂とサロンの壁ぎわに、何脚も並べる椅子。

脇の開いたフォトゥイユと、脇まで張りぐるみのベルジェール。

2〜4 人が並んで掛ける、張りぐるみの長椅子。

架台の板から、伸ばして何人でも囲めるマホガニーの卓へ。

お茶の道具を載せる小さな卓で、三本脚の丸卓が代表。

平机・倒す蓋・巻き蓋・婦人の小さな机と型の多い、手紙を書く机。

宝物や本を見せてしまう、扉付きの棚。

食堂の壁ぎわで料理と銀器を受け、給仕がここから卓へ運ぶ台。