脚・背・天板の縁から壁の羽目板の枠まで、まっすぐな線をほとんど使わずに曲線でつないだ。岩や貝を崩した形(ロカイユ)の飾りを、左右でそろえずに置くのが特徴。椅子は座る人に沿って背が凹み(カブリオレ)、箱物は前と横が膨らむ(ボンベ)。19 世紀にも繰り返し復興されたので、年と作りの重さで見分ける。
ルイ 15 世様式(ロカイユ)・1730–1770
床までの窓 3 つと窓のあいだの鏡、暖炉と上の大きな鏡、両開きの扉。白と金のボワズリーとコーブの天井、ヴェルサイユ寄木の床
元にした図・実物: テッセ館の大サロン(Met 199118)、ヴァランジュヴィル館の大サロン(Met 202996)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1730–1775
床までの窓 2 つ、寝台を入れるアルコーヴ、曲線の暖炉と上の鏡。ボワズリーとコーブの天井、ヴェルサイユ寄木の床
元にした図・実物: 推定(docs/02 §6。サグレド館の寝室 Met 189164)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1734–1765
頭が弓形の床までの窓 1 つ、曲線の大理石の小さな暖炉と上の鏡、向かい合わせの鏡。曲線のボワズリー、小さなコーブで丸めた天井の縁、矢羽根の寄木
元にした図・実物: Meissonnier『Œuvre』のビエリンスキ伯のキャビネ 1734(Cooper Hewitt 1921-6-212-45)、クリヨン館のブドワールの寸法(Met 199496)(推定)
ルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1765
片側に頭が弓形の床までの窓 5 つ、向かいに頂がロカイユの鏡 5 つ、奥に曲線の暖炉と両脇の扉。白と金のボワズリー、ロカイユの回り縁とコーブ、中心線に並ぶローズ、ヴェルサイユ寄木
元にした図・実物: Blondel のパリ市庁舎の舞踏会の図 1739(Cleveland 166699)、大舞踏室の立面と装飾の図 1751(Cooper Hewitt 1921-6-207-20)(推定)
ルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1765
平らな背(ア・ラ・レーヌ)の曲線の枠、背の下は座から離して短い柱で受ける。渦の足の猫脚と、中央が垂れる幕板
元にした図・実物: Jacques-Marin Courtois の椅子 1750 ごろ(Met 189328。高さ 902・幅 489・奥行 451)。座の高さは Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部 1772 図版 226。実物の座と背は藤張りで、ここでは張りぐるみにした。図柄は同じ椅子の彫刻から(笠木の頂と幕板の中央の花と渦、膝の葉)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1770
猫脚と渦の足、中央が垂れる幕板、座る人に沿って凹む曲線の背(カブリオレ)、後ろへ下がる肘の支えと肘当て
元にした図・実物: Delanois の肘掛け椅子 1765 ごろ(Met 189344)。座と肘の高さは Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部 1772 図版 231〜232。図柄は同じ椅子の彫刻から(笠木の頂と幕板の中央のロカイユ、膝と肘の支えの葉)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1770
中央が高く左右へ波打って下がる背、猫脚 8 本、後ろへ下がる渦の肘
元にした図・実物: Tilliard のオットマン 1750–60(Met 206984)、Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部 1772 のカナペの寸法。図柄は同じカナペの彫刻から(笠木の頂の貝殻、幕板の中央のロカイユ、膝の貝殻形のカルトゥーシュ)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1745–1775
頭の端に高い曲線の張りぐるみの枠、足の端に低い枠、猫脚 6 本
元にした図・実物: Lelarge のデュシェス・アン・バトー 1770(Met 207695)。Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部 1772 のデュシェスの説明
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1770
貫のない 4 本の猫脚に渦の足、中央が垂れる幕板と、張りぐるみの四角い座
元にした図・実物: Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部 1772 図版 225 の図 2(猫脚のタブレ。幕板の中央のカルトゥーシュと膝の葉の彫刻)。高さは同じ巻の本文の「座枠の上まで 13〜17 プス」
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1770
猫脚と渦の足、中央が垂れる幕板と引き出し、天板の縁に真鍮のギャラリー
元にした図・実物: パリの小卓(テーブル・ア・エクリール)1750 年代の実物(図版は要選定)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1720–1760
前縁がセルパンティーヌの大理石の天板、中央へ寄る S 字の 2 本脚と弓なりの貫(後ろは壁に付く)
元にした図・実物: コンソール 1725 ごろ(Met 889050)。図柄は同じコンソールの彫刻から(幕板の中央と貫の頂の貝殻、脚の上の葉)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1770
猫脚の平らな机。革を張り込んだ天板、中央が垂れる幕板に 3 つの引き出し
元にした図・実物: Bernard II van Risenburgh(BVRB)のビューロー・プラ 1750 ごろ(Met 205779)。図柄は同じ机の金具から(引き出しの中央のロカイユ、脚の上の葉の飾り金具)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1745–1775
天板を 3 つに分け、中央の蓋を起こすと裏が鏡になる。猫脚と、中央が垂れる幕板の引き出し
元にした図・実物: パリのコワフーズ 1750〜60 年代の実物(図版は要選定)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1770
前と横がふくらむボンベの胴に、仕切りを見せない 2 段の引き出し。長い猫脚と、中央を下げた幕板
元にした図・実物: docs/02 §5 commode(ソトゥーズ・ボンベ)。寸法は Cressent 1745–49(Met 206971)の目安
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1772
正面の上の端とコーニスが中央で弓形に上がる 2 枚扉の衣装戸棚。扉ごとに下の鏡板・中の楕円・上の長い鏡板を曲線の枠で囲み、四隅の框がそのまま床まで下りて足になる
元にした図・実物: Roubo『L'Art du menuisier』1772 図版 269「Plan et élévations d'une armoire」(Internet Archive gri_33125009321973 の leaf 514。寸法は図の 6 pieds の縮尺で読んだ)、Cornille の衣装戸棚の図 1740–56(Cooper Hewitt 1921-6-274-17)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1750–1775
頭と足の同じ高さの板の寝台。4 本の柱の頂から鉄の竿が S 字に内へ曲がって、小さな冠形の天蓋(ドームと壺)を支える。帳は冠から四隅の柱へ垂れて束ね、床へ流す
元にした図・実物: Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部第 2 節 1772、図版 247「Lit à la Polonoise」(柱は 6 ピエ半ほどから曲がり、天蓋は寝台より 3 分の 1 小さい、と本文。図の寸法: 幅 4 ピエ・長さ 6 ピエ、板の高さ 4 ピエ、天蓋の枠の上 9 ピエほど。その上に布のドームを足した)。帳の掛け方は Getty 94.DA.72(1775–80)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1730–1770
床から張る背の高い鏡。肩を内へ巻き、頂を弓に上げた曲線の金の枠で、上に絵の枠を重ねる(頂はロカイユの置き場所)
元にした図・実物: Lancret の下絵によるトリュモー 18 世紀(Met 189305、2794 × 914)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1770
台から柄・筒までが渦を巻いてねじれる銀の燭台。台は低いドーム、柄は節と花瓶形、口は外へ開く
元にした図・実物: Meissonnier の燭台 1735–50(Met 206617、298 H・台の径 165)・1745 ごろ(Met 205778)。高さの割り振りは 18 世紀イタリアの燭台の下図(Met 389652)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1750
岩と葉のねじれた金銅の胴から、高い腕と低い腕が交互に 3 本ずつ。腕は 1 本ずつ横へずれて違う向きに巻き、途中から葉の渦が分かれる。口は花の形の受け
元にした図・実物: 6 灯のシャンデリア ca. 1740(Met 236758、63.5 × 49.5 × 36.2 cm、金銅)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1770
壁に沿って S 字にくねる金銅の茎の、上下の端が渦に巻く。左右非対称の腕 2 本、壁の座にロゼット
元にした図・実物: Meissonnier『Developement d'un Trumeau de glace』1740(Cooper Hewitt 1921-6-212-51、鏡の脇の枝の燭台)、Cressent の 3 灯 1745–49(Met 205746)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1750–1775
楕円の盆に、丸い胴のポット・砂糖入れ・ミルク入れと、受け皿付きのカップ 2 客をのせた一式
元にした図・実物: Sèvres のティーポット 1759–60(Met 197830)・受け皿(Met 197833)、カップ 1776(Met 192861)。ポットの形は Meissen 18 世紀中ごろ(Cooper Hewitt 1912-13-12)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1789
ふくらんだ胴と輪の取っ手のカップを、受け皿にのせたもの。口の下に卵鏃の帯
元にした図・実物: Sèvres のカップ 1765–70(Met 236202、59 H × 71 径・受け皿 133 径)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1740–1775
ほぼ球の胴、S 字の注ぎ口、親指の掛かりの付いた渦の取っ手、蕾のつまみの付いた低い蓋。胴にロカイユ
元にした図・実物: Meissen のティーポット 18 世紀中ごろ(Cooper Hewitt 1912-13-12、10.5 × 18 cm)、Sèvres 1759–60(Met 197830、121 H)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1750–1765
楕円のふくらんだ胴を渦の脚 4 本にのせ、両端に渦の取っ手、ドームの蓋にアーティチョークのつまみ。胴と蓋にロカイユ
元にした図・実物: Edme-Pierre Balzac のスープ鉢 1757–59(Met 48.187.418、260 × 232 × 391)
アトリエで開くルイ 15 世様式(ロカイユ)・1735–1770
くびれた竪琴形の金銅の箱に円い文字盤。上にロカイユと炎のつまみ、下に貝と松かさ形の垂れ
元にした図・実物: Caffieri のカルテル 1745–49(Met 197652、1156 × 546 × 165)、輪郭は Boulle の cartel 気圧計 ca. 1710(Met 822725)
アトリエで開く
枠の割り付けとガラスの大きさが、時代をいちばん正直に表す。

両開きの扉を一直線に並べ、部屋の奥まで見通す。

部屋の中心に据え、上に鏡を掲げ、棚に時計と燭台を並べる火の場所。

壁を腰・中・上の帯に割る仕上げで、部屋の様式がいちばんよく出る。

梁の天井から格天井、漆喰の浮彫へと移り、回り縁で壁とつなぐ。

寄木・石の市松・絨毯の床は、パースの基準の線にもなる。

18 世紀の引き上げ式から、19 世紀の重ねた布の窓へ。

食堂とサロンの壁ぎわに、何脚も並べる椅子。

脇の開いたフォトゥイユと、脇まで張りぐるみのベルジェール。

2〜4 人が並んで掛ける、張りぐるみの長椅子。

脚を伸ばして身を横たえる、昼の休みの椅子。

背の無い腰掛けで、宮廷では誰が座れるかが身分で決まっていた。

お茶の道具を載せる小さな卓で、三本脚の丸卓が代表。

窓の間の壁に付けて置き、上に大きな鏡を掛ける卓。

平机・倒す蓋・巻き蓋・婦人の小さな机と型の多い、手紙を書く机。

蓋の裏に鏡が立ち、引き出しに化粧の道具を納める。

大理石の天板と金銅の飾りを付けた、腰の高さの引き出しの箪笥。

人の背より高い 2 枚扉の箪笥。

天蓋と帳で囲う寝台で、部屋でいちばん高価な家具だった。

窓の間や暖炉の上に、床から天井近くまで掛ける鏡。

ろうそくを 1 本、または枝で数本立てる台。

天井から吊るす、腕を放射状に広げた明かり。

壁から腕を出す明かりと、卓に置く油のランプ。

ポット・カップ・砂糖入れ・ミルク入れの一揃い。

皿・カトラリー・グラス・デキャンタと、卓の中央の飾り。

暖炉の上の置き時計と、床に立つ背の高い箱の時計。