ルイ 14 世の晩年から摂政(レジャンス)の時代に、左右対称を保ったまま線がやわらぎ、猫脚が現れて貫が消えはじめた。色は淡くなり、貝殻・格子・竜の翼の飾りが軽く散る。深い 3 段の引き出しを持つ墓形のコモードは、この時代の代表。
レジャンス様式・1715–1730
高く平らな背(ア・ラ・レーヌ)は、笠木の中央が弧に持ち上がる。初期の猫脚と中央が垂れる幕板、後ろへ下がる肘の支えと肘当て
元にした図・実物: フランスの肘掛け椅子 1715–23 ごろ(Cleveland Museum of Art 1925.1219。高さ 1169・幅 712・奥行 743)。肘の高さは Roubo『L'Art du menuisier』第 3 部 1772 図版 226。図柄は同じ椅子の彫刻から(笠木の頂と幕板の中央の貝殻、膝と肘の支えの葉)
アトリエで開くレジャンス様式・1720–1730
前が張り出す大理石の天板、中央が垂れる幕板、膝に渦を巻いた 4 本の脚を H 形の貫で結び、貫の中央が持ち上がる(金箔)
元にした図・実物: Jules-Michel Hardouin のコンソール 1725 ごろ(Cleveland 2008.6。920 × 2020 × 695、大理石はグリオット・ド・カンパン)。図柄は同じコンソールの幕板の中央の飾りと、貫の中央の葉の彫刻から
アトリエで開くレジャンス様式・1715–1730
角を丸めた長方形の天板に革を張り込み、幕板に 3 つの引き出し。猫脚はまだ太くまっすぐに近く、足先は渦、膝に金具
元にした図・実物: パリの机 1715–23 ごろ(Met 14.40.795。幅 156.2・奥行き 79.4 cm。記録の高さ 89.5 cm は書く面として高いので、同じ形の BVRB のビューロー・プラ 75.6 cm(Met 205779)に近い 79 cm にした)、Oppenord の机の立面図(Cooper Hewitt 1921-22-196)。図柄は Met 14.40.795 の膝の金具(葉の飾り)と、Oppenord の立面図の中央の貝殻
アトリエで開くレジャンス様式・1710–1740
深い 3 段の墓形(アン・トンボー)。上の段を 2 つに分け、前と横が少しふくらむ。短い猫脚の足
元にした図・実物: Cressent 1745–49(Met 206971、876 × 1397 × 578。年は下るが形の名残)
アトリエで開くレジャンス様式・1715–1730
肩を段に入れた上のアーチの金の枠。内に細い枠をもう 1 つ回して、まわりに縁の鏡を残す。頂に渦の冠
元にした図・実物: レジャンスの壁の鏡 c. 1720(Cleveland 1953.153、2438 × 1435。彫って金箔を置いた木、縁の鏡)
アトリエで開くレジャンス様式・1715–1730
ガラスの柄を重ねた中心の下の鉢から、平たい金銅の S 字の腕 8 本。曲がりの下で渦を巻き、受け皿と渦にカットガラスの雫。上の冠の短い腕から玉の綱が籠のように下がり、底に大きなガラスの玉
元にした図・実物: André-Charles Boulle の版画「Grand Lustre à huit branches」ca. 1715(Cooper Hewitt 1921-6-449-7)、Giovanni Battista Metellino の 12 灯 18 世紀第 1 四半期(Met 206584)、フランスのシャンデリア 18 世紀(Met 200540、141 × 81.3 cm)
アトリエで開くレジャンス様式・1715–1728
くびれた胴が肩で広がる箱に、大きな文字盤とガラスの扉。黒地に真鍮の象嵌、下に渦の足、頂に壺
元にした図・実物: Mÿnüel と Cressent の置き時計 ca. 1720–23(Met 61.69、972 × 572 × 241。べっ甲と真鍮の象嵌)
アトリエで開く
脇の開いたフォトゥイユと、脇まで張りぐるみのベルジェール。

窓の間の壁に付けて置き、上に大きな鏡を掛ける卓。

平机・倒す蓋・巻き蓋・婦人の小さな机と型の多い、手紙を書く机。

大理石の天板と金銅の飾りを付けた、腰の高さの引き出しの箪笥。

窓の間や暖炉の上に、床から天井近くまで掛ける鏡。