トマス・チッペンデールが 1754 年に出した図集『The Gentleman and Cabinet-Maker's Director』が、英国と米国の職人に広く写された。ロココの渦、ゴシックの尖頭アーチ、中国風の格子の 3 つの味を、マホガニーの透かしの背板や本棚のガラス戸に取り混ぜる。脚は鉤爪で玉をつかむ猫脚か、まっすぐな角脚に貫(マールボロ脚)。
チッペンデール様式・1750–1775
上げ下げ窓 3 つと鎧戸、耳の付いた枠の大理石の暖炉と破風の上の額、破風の扉、腰の羽目板と張り布、絨毯
元にした図・実物: Chippendale『Director』1762 [P1] の暖炉の図、Thomas Johnson の暖炉の版画(Met 362300)、カートリントン・パークの食堂(Met 196917。寸法の目安)
アトリエで開くチッペンデール様式・1750–1780
格子の上げ下げ窓 3 つ、パラディオ風の暖炉と両脇の本棚、壁を埋める作り付けの本棚と扉。腰で分けた全面の羽目板、重い回り縁、平天井、板張りに絨毯
元にした図・実物: Chippendale『The Gentleman and Cabinet-Maker's Director』1754・1762、書斎の壁の図案(Cooper Hewitt 1911-28-147)、チェスターフィールド・ハウスのマントルピース(Met 201929)、カートリントン・パークの食堂(Met 196917)(推定)
チッペンデール様式・1754–1790
鉤爪と玉の猫脚、透かしの背板、両端の反り上がる笠木(キューピッドの弓)、落とし込みの座
元にした図・実物: Chippendale『The Gentleman and Cabinet-Maker's Director』1754 年版 図版 XII(1762 年版 XIII・XIV)、V&A O372192、Met 203749。図柄は Met 203749 の彫刻から(背板が笠木に入る所のリボンの結び、膝の葉)
アトリエで開くチッペンデール様式・1755–1780
両端の反り上がる笠木と透かしの背板、鉤爪と玉の猫脚、前で巻く肘と後ろへ下がる肘の支え、落とし込みの座
元にした図・実物: Chippendale『The Gentleman and Cabinet-Maker's Director』1754 年版 図版 XII(背板)、フィラデルフィアの肘掛け椅子 1755–75(Met 190)・1760–90(Met 177。高さ 997・幅 629・奥行 584)。図柄は Met 177 の笠木の中央の貝殻と膝の葉
アトリエで開くチッペンデール様式・1760–1790
中央が山形に盛り上がる張りぐるみの背、外へ巻いた張りぐるみの肘、角のマールボロ脚 6 本と H 形の貫
元にした図・実物: フィラデルフィアのソファ 1760–90(Met 60.114。101 × 224 × 78 cm)。同じ形のソファ 1760–90(Met 1972.55)
アトリエで開くチッペンデール様式・1750–1790
細い枠の上の楕円の天板。両側の垂れ板を上げ、鉤爪と玉の猫脚 2 本を開いて板を支える(閉じると奥行き 46cm)
元にした図・実物: John Townsend(ニューポート)の食卓 1750–90(AIC 1957.115。開いて 762 × 1397 × 1407、閉じて奥行き 457)
アトリエで開くチッペンデール様式・1750–1790
縁が立ち上がって 8 つの弧に刻まれた丸い天板、花瓶形の柱、膝の盛り上がる 3 本の脚に鉤爪と玉
元にした図・実物: 米国の三本脚の茶卓 1750–90(Met 8282・8285)
アトリエで開くチッペンデール様式・1755–1780
マホガニーの斜めの蓋の机。下は長い引き出し 4 段に真鍮の提げ手と鍵穴、反曲のブラケット足。蓋を開くと、いちばん上の段の両端の棒を引き出して蓋を支える
元にした図・実物: Henry Rust の机 1770(Met 2007.158a–e。マホガニー。高さ 106.7・幅 94・奥行き 47 cm)
アトリエで開くチッペンデール様式・1760–1780
中央が出て左右が凹む波形の正面に、下ほど深い 4 段の引き出しと真鍮の提げ手。S 字のブラケット足と台輪、縁を丸く盛った木の天板
元にした図・実物: Chippendale の箪笥の図 1753(Met 390652・390653。ブラケット足と台輪の繰形)、蛇行の正面と寸法はボストン 1770–80(Met 17076、876 × 953 × 578)
アトリエで開くチッペンデール様式・1754–1790
中央が前に出る本棚。下は鏡板の扉、上は尖頭アーチの桟のガラス扉と棚、上にコーニスと割れた三角の破風。ブラケット足
元にした図・実物: Chippendale『Director』1754 図版 LXXIII(ゴシックの書斎の本棚。中央が前に出る形と尖頭アーチの桟)
アトリエで開くチッペンデール様式・1755–1790
足の側の 2 本の柱は、猫脚に鉤爪と玉の足、框の高さの角の台、溝彫りの細い柱。頭の側は帳に隠れる八角の柱。天蓋の頂に渦に巻き上がる板、弧を連ねた裾のヴァランス、4 本の柱で束ねる帳
元にした図・実物: Chippendale『Director』1754 図版 XXVII「Bed」(頂の板とヴァランス)、米国の寝台 1760–90(Met 437 の足の柱、Met 438。館の記録 251.8 × 167.6 × 214.6 cm)
アトリエで開くチッペンデール様式・1762–1767
細長いマホガニーの枠に、内の細い金の玉縁。上の鏡の縁を波形に切り、鏡は上下 2 枚。頂は割れた渦の破風で、中央の丸い透かしに金の円盤
元にした図・実物: John Elliott Sr. のラベルの鏡 1762–67(Met 25.115.25、1448 × 518。マホガニー)
アトリエで開くチッペンデール様式・1755–1775
縦の溝の入った英国の磁器。卵形のポット、蓋付きの砂糖入れ、ミルク入れ、すすぎの鉢と、持ち手のない碗と受け皿 2 客
元にした図・実物: ウースターの一式 1765–75(Met 39.140.64 ポット 143 H・.67 砂糖入れ 121 H・.68 ミルク入れ 111 H)、碗と受け皿 1755(Met 64.142.23、碗 48 H × 73・受け皿 124)
アトリエで開くチッペンデール様式・1760–1775
渦の脚 4 本の台に透かしの中央の籠、4 本の枝の先に小さな籠、渦の柱で支えた中国風の反った屋根と、頂のパイナップル
元にした図・実物: Thomas Heming のエペルニュ 1766–67(Met 201392、625 × 724 × 746)
アトリエで開くチッペンデール様式・1755–1790
ブラケットの足の台、アーチの扉の胴、アーチの頭に円い文字盤と円柱 2 本、頂に 3 つの壺。扉の頂に貝
元にした図・実物: ロングケース 1775(Met 203679、2642 × 533 × 273)、Roentgen ca. 1774–75(Met 206322)
アトリエで開く
食堂とサロンの壁ぎわに、何脚も並べる椅子。

脇の開いたフォトゥイユと、脇まで張りぐるみのベルジェール。

2〜4 人が並んで掛ける、張りぐるみの長椅子。

架台の板から、伸ばして何人でも囲めるマホガニーの卓へ。

お茶の道具を載せる小さな卓で、三本脚の丸卓が代表。

平机・倒す蓋・巻き蓋・婦人の小さな机と型の多い、手紙を書く机。

大理石の天板と金銅の飾りを付けた、腰の高さの引き出しの箪笥。

宝物や本を見せてしまう、扉付きの棚。

天蓋と帳で囲う寝台で、部屋でいちばん高価な家具だった。

窓の間や暖炉の上に、床から天井近くまで掛ける鏡。